ワンネスを意識しても、本の中で理解できても、この社会で生きている限り二元の意識はあちこちに存在しており、時々自分の中でも発見することがあるでしょう。
2を1にするにはどうすればいいか考えても恐らく答えは出ないと思うのです。
答えが出たとしてもそれで生きていくことは難しいとも思うのです。
そこでこの問題に対しての解釈の方向性として私が腑に落ちたのは、サロン名ともなったプラトンのイデア論です。
月の満ち欠けを演出するのは光と影です。満月の時は光に満ちており、新月の時には影に満ちている月の姿。
半月や三日月の時は光と影が共存しており、共存している時間の方が圧倒的に長いのですが、光だけでも月だけでもなく、光と影を合わせなければ「月」を表現することはできません。
ところが、私たちは皆、月は円(球)であると最初から知っています。
その説明に光と影は要りません。
つまり二元論である陰と陽は本質的にはどちらも重要ではありません。
陰と陽はその時の「有り様」と位置付けていいものなのです。
本質は何にも影響されません。
そのあたりを「わかる」ことが二元論の脱出方法かと思います。
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